この2冊の本に出てくる車には、40年の開きがあります。
うそでしょ・・・それだけ年取ったわけですが。
F1ファンの方々、みんな大体共通するのは、自分が一番感性豊かな青春時代に、その時走ってるマシン、ドライバーに心熱くなり、F1の原体験をそこに持つ人が多いでしょうね。
自分の場合は、このウィングカー時代だった、ということです。
もう少し上の年齢の方は、マクラーレンM23や、フェラーリ312T系、ブラバムBT44、リジェやサーティーズ。
その時代から、ロータスタイプ78を経て、ウィングカー時代に突入したわけです。
この時、高校3年生の私は、受験そっちのけでこのウィングカーF1の世界にどっぷりとはまり、ラジコンで、ボディを自作しては走らせる毎日。
なにせ、セナも乗ってない頃のF1です。時代はビルニューブですから。
この時代は、DFVキットカーが多く、DFVとヒューランドのギヤボックスさえ手に入れば、ササっとF1マシンが出来上がった時代です。
もちろん、言うは易し。そう簡単に戦闘力のあるマシンは出来ませんが、このウィングカーの登場が、下克上の始まりでしたね。
それまで、そうでもなかったウィリアムズ、リジェ、ルノー、が突如速くなり、最速だったロータス79があっという間に後方に沈み、サイドスカート禁止になれば、今度はアローズが突如速くなり、パトレーゼがPP獲るなんて珍事も発生。
もちろん、昔は良かったなんて、懐古趣味的なことを言うつもりは、毛頭ありません。
今は今で、技術革新が進み、とてもとても興味深いハイクオリティな争いになっており、世の中のエネルギー技術の発展にも供しております。
それはそれで、面白いし、楽しい。
結局、その時代その時代に、究極と思われる技術で争うからこそ、F1は面白いんだと思います。
よく、あまりに車の出来に左右されすぎて、ドライバーのレースじゃなくなってる、という話を聞きますが、それは、いつの時代もそうですね。
今に始まったことじゃない。
車というものを使う競技である限り、それがイコールコンディションであっても、必ず差が現れます。
いつの時代も、デザイナーは、ブレイクスルーを見つけようと、躍起になっていて、それが突然とんでもないアイデアを生むんですな。
今シーズンもアルファやフェラーリのフロントウィング。これは、意表を突かれたチームも多いでしょうね。その手があったか・・・みたいなね。
ウィングカー時代も、チャップマンがしてやったりで、79で大成功。ですが・・・
このアイデアはすぐに他チームが研究し、コピーされます。
ブラウンGPのダブルディフューザーもそうでしたね。あと、Fダクト、ブロウンエキゾーストとか。
話し出すとキリがないw
ということで、久しぶりにウィングカーの本を見て、高校時代に戻ってきます。
それでは~