リアルの最終戦/アブダビGP。改修され、シケインが2つ無くなり、高速レイアウトになりました。
ここ数戦をみていけば、ハミルトン/メルセデスかなぁ、と思ってました。メルセデスが、というより、ハミルトンの速さ。これはもう尋常じゃない。特にレースペースがもう異次元じゃないですか。
それに対して劣勢のマックス/レッドブルホンダ陣営。それでも、PP獲ったマックスもまた怪物。
ただ、ソフトスタートになった時点で、かなり勝てる確率は減ってましたね。
スタート。蹴りだし良くマックスが・・・あれ?? やっぱこうなるのよね。。。
それでもペレスの信じられないほどの献身的なパフォーマンスにも助けられ、背後まで迫る意地の走り。
途中のVSCで新品ハードで、オフセットに賭けるも、手詰まり感の中でこれしか選択肢がない状態。
終盤、このままフィニッシュか。。と!?SC!
でも、残り周回数が・・・。ここから混乱でしたね。
最初、ラップバックしちゃダメよ、と。これ見た時に、ラップバックさせて、その後隊列が揃うまでに時間がかかり、SCフィニッシュになってしまうので、ラップバック不可なのか、と思いました。
そしたら、クリスチャンのwhy?との無線で、マシは、今処理してるからちょっと待って、と。この無線、事故処理完了前のものかと思いきや、完了後だった。
その後、なんと、ルイスとマックスの間の車だけラップバックOKの指示。
これは~~~と思いますよね。
マシが、ラップバックダメと言い続ければルイス、OK出せばマックス、という状態を作り出しちゃった。
なぜにこうなった??
事故処理は、もっと前に終わってたはず。その時点で、通常の手順通りに、全車にラップバックさせていれば、何の問題も無かったのに(多分)。
そこが疑問。その説明がなされてないですよね。
実際、トップ2の戦いには、それ以降のラップダウン車は無関係で、全車にしてもしなくても、結果に変わりはないとは思いますが、、、
一度、ラップバックをダメと言っておいて、直前に邪魔な5台にだけ許可を与える、というやり方は、とてもまずい手順だったと思います。
F1は、ファンあってのエンターテインメントで、そこを考慮すると、この程度は許容範囲、という意見もありますが、昔からこういうのを見てきたものとしては、なんともスッキリしないエンディングではありました。
昔、バレストルの時代なんかは、こんなの日常茶飯事で、F1が変わったのはモズレーに変わってからでした。
それに、VSCの時に、トトが、「マイケル、SC入れるなよ」と。なんであなたがそんなことをレースディレクターに言うんですか?こういうところの積み重ねが、今回の結果を生んだとも感じてます。
マックスがチャンピオンになったのは、喜ばしいことだと思います。ついに新世代のドライバーが最強ルイスを破った、というのは、歴史は繰り返す、ですが、いつの時代もワクワクしてきます。
まぁ、まだ荒いですけどね。そこは私も思いますね。セナもミハエルもルイスも荒かったですよね。若いとどうしても、ね。そのくらいじゃないと、現役最強の男には挑んでいけないのでしょう。
ホンダも活動終了ですか。今回は撤退しません、て宣言しての復帰だったのに、やっぱりでしたね。
大体ね、社長が変わるタイミングで変わるんですよね、経営方針が。
経営指針として、F1撤退を、世間は好意的にみた、という株価の動きでしたから。そりゃね、主要株主なんか、F1なんか興味ないでしょう。銀行や投資家ですよ。興味あるのは、利益をどれだけ出せるか、それによる株価の上昇。自分の懐が暖まればいいわけで、F1なんて金かかって、将来技術にも寄与しないものは、さっさとやめて、電気やれよ、電気!と。
まぁ、確かにね。F1に参加していることが、最大の広告宣伝になってるフェラーリやメルセデス等のプレミアムメーカーにとっては、とても大事な居場所なんですよね。彼らの投資家たちも、それを理解してる。
だからこそ、コンソーシアム等が、F1チームを買収し、投資し、また高く売る、という市場が形成されてるわけで。
そこなんです。もうこれね、文化の違いとしか言いようがない。昔から思ってますが、F1は、ヨーロッパの自動車文化そのもの。フェラーリがF1にいるのは、空気と同じ。ルノーもメルセデスも。
メルセデスは、昔大事故をきっかけに、レースから全面撤退してましたが、ザウバーとのCカーコラボから徐々に控えめに復活して、今の帝国を作りましたね。
ポルシェ&アウディも検討してる。今後の電動化とは真逆なPU開発をやろうというわけです。これはもう、文化でしょう。で、それぞれに分配金も出し、争いながら、協力しながら運営してるわけじゃないですか。
そこに、大メーカーのホンダは、はい!またやります!って入ってきて、あの、すみません、またやめます汗、って・・・
この、出たり入ったりが、とにかく嫌で嫌で。嫌いです。会社の体質も。従業員やスタッフの皆さんは、みんな一生懸命です。知ってます。
でも、上が・・・。上がひどすぎる。前時代的な会社運営、体質。トヨタさんは、社長が熱い。日産さんは、今まさに生まれ変わろうとしてる。他のメーカーさんも、自分の行く道を必死に模索してる。
では、ホンダは。どうも、おかしい。自浄作用が働いてない。そこを考えると、ここでやめるのは正解だったのかも。
そんなにF1やりたいなら、レッドブルに転籍すればいいじゃん、という話もありますが、実際どうですか。
ホンダにいる限り、給料も福利厚生も、何もかも心配しなくていい状態から、将来の保証もないF1チームに飛び込もうとする覚悟。ほんとに少数だと思います。
日本にいて、開発に携われるから、しかも、ホンダの資金力で、それこそ無尽蔵に。そこが重要な方、多いでしょう。
来年以降も、レッドブルに技術供与、人材供与等があると思いますが、それがどういう形になるのか、まだまだ見えてきませんね。出向扱いにしてあげればいいのにね。
ということで、今年のF1は終わり。また来年ですが、来年はグランドエフェクトが復活するというのが、私にとっては大きなトピック。
ウィングカーは私の原点ですから。問題は、スピンした時の、車体の浮き上がり。これ、インディカーは、シャッターが降りる構造なんでしたっけ?
グランドエフェクトカー/ウィングカーの最大の欠点です。これで、何人の命が失われたか・・・
もちろん、レギュレーションや開発において、そこは十分検証されてるでしょうから、心配はしてないんですが。
逆にそれによって、タービュランスが少なくなって、オーバーテイクが増えればいいですけどね。フラットボトム+ディフューザーよりグランドエフェクトのサイドウィングのほうが、乱流は少ないのでしょうかね。
サイドウィングの空力発生ポイントの違いも出てきますよね。全然レギュレーション読んでないので、サイドウィングの設計自由度が分かってません汗
昔はサイドウィング下面に風が当たるように、フロントウィング外したくらいですからね。そして、空力重心点を、前めにもってきたりね。
今の車体設計開発自由度が制限されてるので、独自色はなかなか発揮できないでしょうね。アロウズA2みたいな車が見たいんですけどね。
ということで、引き続き、また来年のF1も楽しめそうです。