レースゲームを始めてから長年目標にしてきたのが3画面によるプレイ。自分の世代だとオンライン(オフラインでも)で複数の人とレースが出来ること自体が夢のようで。昔はラジコンでそれを実現させていたわけですが、今やこの世界が常識となったことに、テクノロジーの急激な進化に感動すらしております。
当然ながら1画面でも十分楽しいしそれが今も主流だと思います。とはいえ、3画面にはロマンがありますよね。やっぱり没入感や実車感に憧れたりするわけです。
ただそのためのハードルは高く。PS5では未対応。以前PS4・GT6で3機使用しての3画面がありましたが、そこには至らず。となるとPC。しかもなかなかなスペックのPCじゃないと厳しそう。
自分はいただいたPCがあって、いつかそれを利用して環境を構築したいとは思ってましたが、高スペックなグラボとそれに見合うCPUの購入。モニターの購入。設置方法&設置場所等々、難題山積み。
一番はグラボ。3060ti以上は欲しい。となると5万?CPUがAMDでも2万強?これだけで7万。PS5持っていてここにいくのは勇気が必要。
そんな時、アセットコルサのPS5レースに参加させてもらう機会があり、珍しくコクピット視点で走ってみました。慣れていないと言えばそれまでですが、フェラーリ488GT3に乗り、左ハンドル。これが走りづらく。車両感覚が掴めないんですよね。車幅?左ハンドルゆえにステアリングを中央に持ってくると、当然右のタイヤはアウト側ギリギリ。なのにどうしてもF1の感覚になってしまって中央にステアリングあると錯覚してしまい、右タイヤを縁石の外側に落としてしまいスピンの連続。
もちろん感覚慣れるまで練習すればいいだけなんですが。もうひとつ何を今さらな話ですが、バトルしてる時両脇が極端に見えない。これも慣れとはいえ、怖くてバトルどころではなく、ひたすらぶつけないように安全に安全に。いや安全に、は見えようが見えなかろうが同じなんですが、余裕がないです。
グランツーリスモのプレイしていても、箱車はやっぱり3画面ほしいとは感じてました。でもグランツーリスモって伝統的なメーター画面が主流だったりするじゃないですか。自分もそれです。でもそれで走っていても臨場感は全く感じられないですよね。この辺、プロデューサーさんはどう思っているんでしょうね。
もちろんF1もコクピ視点にすると両脇が見えないわ、エイペックスは見えないわでとても走りづらい。でも臨場感は味わいたいので無理やりコクピ視点で走ったりするんですが、どうしても遅くなる。まぁ、見えたから速くなるかと言われればそこはまた別な話なんでしょうけども・・・
そことは別に、思いがけず息子からグラボをプレゼントされるという嬉しい出来事が。RTX3070。えーーー、こんな高額なものをなんでよ??とも思いましたが、当然ありがたく受け取り。
にしても今のCPUじゃだめだな、と詳しい方たちに相談の上、Ryzen5 5600を購入。当初はこれで1画面でF1やiRacingやってみよう、程度の軽い気持ちで。事務局やってるFDGPも参加者数が厳しくなりそうだったので、クロスプレイも視野に入れていこうという思惑もありました。
そうこうしてると、モニターを変えたらもっと変わるのか?と。最初はWQHDにしてみようか、と。でもそれじゃ高精細にはなるけどあまり変わらないかな、と考えそれならせっかくのPCを生かせるウルトラワイドモニターにするか!と思い立ち、当初GW直前のAmazonのセールで5万切ってたウルトラワイドモニターをぽちりかけ。いや、本当にほぼ買うところまでいってました。YouTubeやネット見て、ウルトラワイドモニターはレースゲームに最適!みたいな評価があったので。
ですが、一応識者さんの意見を聞いてみたいと思い、ツィッターで質問投げると、日本で一番の識者と言っても過言ではないwしーさんが教えてくれて。結局見える範囲はウルトラワイドはそこまで変わらない、と。確かにそうですよね。幅が多少広がるだけで劇的な変化はない。
それに自分は今の32インチのモニター購入するときに、ゆくゆくは3画面も視野に入れて、自宅用と実家用を全く同じモニターで揃えていたので、実家用を持ってきて新たに3枚目を購入するだけで安く済む。
フルHDですが、WQHDの3枚だと処理が重くなるだろうし(iRacingなら問題ないみたいです)、メインのF1でフレームレートをある程度出したかったので。フルHDの同型だと2万8千円で買えました。
そうなると現実味を帯びてくるわけで、あとはモニターの設置方法と一番の難関の設置場所です。
まずモニターの設置方法ですが、コクピットとは別にモニター用の設置台を置くのが一番安定するし理想的でしょう。合板買ってきて、モニター角度に合わせて加工して、それに脚付ければ完成です。いや正直これが一番いいかな。今でもそう思います。ただそれだと場所取るんですよね。そこがネック。
設置場所のことを考えると、モニターアーム使って使用しないときは折りたためる、というギミックが必要。自分の部屋は本来来客用の部屋と同時に洗濯物室内干しルームでもあります。あまり多くの面積を占有してると奥様から苦情が・・・
こういう構想で組みたいんだよねー長年の夢なんだよねー、と説得し了承。今までと同じスペースならいいよ、という条件。となると、やっぱり折りたたみ・・・
そうなれば方法はひとつ。コクピットにモニターアーム3本直付け。これで耐えられるか??と思いましたが、強度的には問題なさそう。
モニターアーム設置用天板はコクピットにネジ止め。これにセンターモニター用アームはM6ネジ止め。左右アームはクランプで固定。ここまで簡単すぎ。
これにいよいよ実家から持ってきたのと新規購入したモニターを設置。
チリは合ってなかったりしますが、一応完成。ここからモニターの3場面設定に苦労します。
NVIDIA SURROUNDという機能を使用してます。これにより3画面をひとつの画面として認識します。自分の知識不足でHDRオンではプレイ出来てません。HDRオンにすると画質がおかしくなるんです。これはSDRとHDRの設定の問題らしく。でも再起動すると普通に見えたり、ととにかく不安定なので、もうHDRはオフってます。
それでも全然きれいです。フレームレートも165Hzでもいけます。画質を最高値に近くするとさすがに80Hz程度に落ちます。自分は120Hzでプレイしてますが、フルHDなら余裕です。
この3画面プレイはさすがに感動もの。没入感がすごい。横が見えるから安心。横を流れる景色のスピード感が臨場感最高。自分的に発見だったのが、立体的に見えるためブレーキングのポイントが掴みやすい。これはいいです。コーナーのRも掴みやすい。だからと言って速くなってるわけではないですよーw。でも圧倒的に走りやすいです。これはコクピ視点に限らず、オンボード視点でも同じ。空間認識が上がる、と言えばいいんですかね。今まではこうだろうな、と思って勘で走ってたのが実際に見て走れるから?わからないですがそんな感じですね。
結果3画面にしたのは大正解でした。ウルトラワイドモニターだとここまでの感動は無かったかもです。実際、コスト的にもウルトラワイドモニターは5万弱。自分の場合はすでに32インチモニターを2枚持ってたので1枚買い足しで2万8千円+モニターアームと合板で4千円+DPiケーブル2本計2千円で、合計3万4千円。これで3画面にできたのでコスパ抜群。その代わり実家のモニターは23.8インチ1枚ですが・・・
というわけでこうなりました。スマホの動画だと平面に見えてそこまで立体的には見えないのですが、実際のプレイ視点だとかなり満足感高いです。本当に乗ってるみたい。長年の夢がこれでまたひとつ叶いましたw