マクラーレン、ついにホンダと決別か

ネットのニュースで、信憑性は疑問ですが、ついにマクラーレンが決断した、と。

まぁ、アロンソが、9月までに勝てなければ移籍する、って話も、結局移籍しますよ、って話で。

そこをなんとかしたいマクラーレンとしては、引き留めるための方法は、メルセデスカスタマーエンジンをちらつかせるしか、選択肢がないでしょうね。

日本の報道は、いつもホンダ側からしか見てないように見えるけど、マクラーレン側からすれば、たまったもんじゃない。

ホンダは、走る実験室または人材育成を標榜して、新人社員研修のモチベーション向上を狙ったり、社内的なコンプライアンス的に必ずそう言ってきますが、、、

実験室にされる車体側コンストラクターとしては、甚だ迷惑な話で。

ここにも、F1村というプロフェッショナル集団の中で戦っていこうとする気概が全く感じられなかった。

マクラーレンに話を移せば、2012年のブラジルでジェンソンが勝って以来、勝利がない。これもまたエンジニアリング的なミスを犯したとしか思えない。

MP4-27をシーズン中熟成してきて、やっと速くなってきたところで、それの性能向上点はもう限界、と見切りをつけ、全く新しいコンセプトで28を作ってきた。

自分、最初これ発表になった時点で、ああ、ダメだろうな、と思いました。それだけが原因じゃないでしょうけど、フェラーリを真似たフロントプルロッドの導入。

これは無い。津川さんも言ってたけど、プルロッドは、構造上ストローク取れない。ロッドは細く出来るし、空力的なアドバンテージはあるのかもですが、甚だ疑問。

エアロダイナミクスは、車体が安定してて初めて効果を発揮するわけで、プルロッドで、ストロークの無い固いサスになると、縁石で跳ね、リアのダウンフォース抜けて、って・・・

プルロッドは、トレッド変化によって、サスストローク稼いでるなんて話まで聞くと、それ意味ある??と。

昔のマクラーレンなら、27を重箱の隅つつくくらいに見直し、改良して28を作り、来るべく新世代PU時代の29に備えるくらいの保守的体制を敷いたはず。

ところが、この28の躓きで、その迷走は29まで続き・・・

あの有名な、リアサスのバックレグのついたての登場に。

ここからマーティン・ウィットマーシュの解雇、ロン・デニスの復権となるわけですが、このロンの復権にホンダが関わっていたのは推測でき、ロンは再び全権握って独裁体制。

スポンサーは?いらない、金ならホンダが全部出してくれる。車体は?ピーター・プロドロモウ呼んだから、大丈夫。マネージングは?ブーリエは来るからバッチリ・・・・

これで良い??

ホンダは、ホンダで何年もF1から遠ざかり(第2期~3期は無限が継続)、かなり甘く見てたのは首脳陣の話聞いててもありあり。正直思いましたよ、F1舐めんなよ・・・

マクラーレンと組めば、まぁ大丈夫でしょう、と思ってたホンダ。コマーシャル的にも、あのマクラーレンとアロンソとバトン。

お金と、言ってもパワフルなホンダPUとアロンソとバトンいれば楽勝っしょ、と思ってたロン。

そんな甘いわけないでしょ~よ

巨額のお金つぎ込んで、スターデザイナー集めて、1勝も出来なかったトヨタ。ずっとチャンピオンエンジンだったルノーの惨状。あと少しまで行きながら、2度目のチャンピオン獲れなかったBMW。1度しか勝てなかったホンダ。

経験則なんてものは、ないんでしょうか。いやこれ、ホンダのことだけじゃなく、マクラーレンも。

今のマクラーレンは、プライドだけで頑張ってるように見える。確かにシャシーは改善されてきてるのかも、ですが、バンドーンの予選順位が順当。アロンソの場合、完全にドライバー力。(もちろんパワー不足もありますが)

ロンよりは、ザック・ブラウンのほうがまともに見えましたが、何かマネージング体制が浮ついて見えます。マーティンの復帰はどうなんでしょう。

ホンダ批判も分かりますが、現体制にも疑問あります。

本当にマクラーレンはホンダと決別するのでしょうかね。111億円も提供してるらしいじゃないですかホンダは。自分が、高いお金払って買った車の利益をつぎ込んでるんですよ!(笑)

これは、以前のレッドブルのやり方そっくりで、実際はこれを交渉材料に、もっと資金を出させ、プレッシャーをかけ、外部から人を雇わせ、パフォーマンスを引き出そうというヨーロッパ交渉術じゃないでしょうか。

メルセデスカスタマーエンジン使用したところで、やっとフォースインディア、ウィリアムズと横並びですよ。

それなら、今後(多分マリオが・・・)改善されるであろうホンダPUを、持参金付きで使用していくほうが、ビジネス的には確実。

そうなんです。F1の世界はこういう世界なんです。お金を出すだけ出して、結果はチームが潤うことになってます。

チーム首脳は、ドライバーやファンの手前、う~ん、ホンダがもう少し頑張ってくれればねぇ、とか表向きは言ってればいいんです。

もちろん、私の私見ですので、違う意見もあるし、見方もあるでしょう。

でも、正論ばかりを見る日本人のメンタリティと、何事もビジネスライクの視点で考える欧米のメンタリティの違いが、このF1村には、厳然たる事実として存在してるのも、忘れてはいけないと思いますね。

と、こんな感じで、外野はあーだこーだと無責任w

結局は、面白いレースが観たいだけ。どこがどうなろうと、F1はそうして続いていくんです。

 

 

 

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